揖保乃糸Q&A

「揖保乃糸」はどこでつくっていますか?
播磨の小京都と呼ばれる兵庫県たつの市を中心に、揖保川流域、千種川上流域、夢前川上流域3市2町(郡)にまたがり、約420軒の生産者によってつくられています。
「揖保乃糸」のそうめんは何からできているのですか?
良質な小麦粉、水、塩からつくります。保存料等を一切使用しない、自然の恵みを活かした食品です。
どうやってつくっているのですか?
小麦粉に食塩水を加え、よくこねて麺の生地をつくり、生地の表面に食用植物油を均等に塗りながら細く長く引き延ばしていきます。一度に延ばすのではなく、縄のように縒りをかけながら細く引き延ばし、延ばしては熟成させ、またより細く引き延ばすという作業の繰り返しです。できあがるまでにおよそ1日半かかります。
美味しい理由は何ですか?
ずばり「手延べ」だからです。揖保乃糸は昔ながらの製法でていねいにつくられています。縒りをかけながら引き延ばし、熟成させることにより、小麦粉に含まれるグルテン繊維が縄状に配列し、グルテンがデンプン質を包み込んでいます。そのため機械麺にはない、なめらかな口当たりで、しかもコシがあって歯切れのよい、ゆでのびしにくいそうめんができあがるのです。
巻いてある帯が赤色と黒色とあるけれど、どう違うのですか?
それぞれ麺の細さや原材料の違いがあります。赤帯は麺の細さ直径0.7~0.9mm、一把あたり約400本です。黒帯はランクの高い小麦粉を使っています。麺の細さ直径0.65~0.7mm、一把あたり約480本です。12月~翌2月までの限られた期間に厳選された熟練者によって製造されます。
「ひね」って何ですか?
揖保乃糸は毎年10月~翌4月にかけてつくられています。そのうちで、その年の間に出荷されるものを「新(しん)」、さらに管理の行き届いた倉庫で1年間熟成させたものを「古(ひね)」といいます。熟成を重ねた「ひね」はコシが強く、舌ざわりのよいさらにおいしいそうめんになります。